【最新】LINE広告の特徴や種類、配信面について徹底解説

【最新】LINE広告の特徴や種類、配信面について徹底解説

更新日:2025-06-25

LINE広告とは、月間利用者数9700万人(2024年3月時点)と日本最大級のユーザー数を誇るコミュニケーションアプリLINEに広告を出稿するための広告配信プラットフォームです。本記事では、運用型広告として提供されているLINE広告の特徴や種類、配信面について解説します。

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LINE広告の特徴について

LINE広告の基本的な仕組みは、入稿規程に沿ったクリエイティブとテキストを入稿すると、クリエイティブのフォーマットに対応する配信面が自動的に選択され、広告が配信されるようになっています。

日本では最大級のユーザー数を誇るLINEは、単なるメッセージアプリにとどまらず、広告プラットフォームとしても非常に強力です。企業やブランドがLINE広告を活用することで、多くのユーザーにリーチし、効果的なプロモーションができます。

以下で、LINE広告の特徴について解説します。

ユーザー数の多さ

LINEは国内月間アクティブユーザー数が9700万人以上と、日本人の約7割が利用する日本最大級のユーザー数を誇るプラットフォームです。

また、ユーザー分布は非常にバランスが良く、年齢も各年代ほとんど均等、男女比も半々、居住地の分布も人口分布比率に近い状態となっています。

引用元:LINE Business Guide

ユーザー数も多く、幅広い年齢層のユーザーが高い頻度で利用しているため、ターゲット層に応じた広告戦略が可能です。

高いエンゲージメント力

LINEは日頃からコミュニケーションツールとして多くの日本人が利用しているため、ユーザーとの距離が近く、高いエンゲージメント力があります。ユーザーが日常的に利用する環境で広告が表示されるため、注意を引きやすくなります。

また、ほかのSNSからはリーチできないユーザー層にもアプローチできます。

引用元:LINE Business Guide


LINE広告の種類について

LINE広告の種類は、5種類あります。ここではそれぞれの形式と特徴について解説します。

LINE広告(タイムライン・トーク画面)

LINEのタイムラインやトーク画面に表示される広告で、バナー広告や動画広告が該当します。ユーザーが実際によく利用する画面に表示されるため、目に留まりやすく、スムーズに広告閲覧を促進します。

LINE公式アカウント広告

企業やブランドが作成している公式アカウントからのメッセージを利用して、友だち追加の促進や特別キャンペーンを展開できます。LINE広告を管理するために、LINE公式アカウントを運用している会社や店舗は、広告用のアカウントを作成する必要があります。広告アカウントは商材ごとにアカウントを設定する必要があります。

LINEポイント広告

LINEユーザーが広告を視聴するとポイントを獲得できる仕組みです。実際にLINEポイントを気軽に獲得できるため、ユーザーのエンゲージメントを高めることが期待できます。LINEポイントはどの世代でも利用できるため、気軽にお金を得るような感覚でポイント獲得できることがメリットです。

LINEショッピング広告

ECサイトと連携し、商品の購入を促進するための広告形式です。LINEのショッピング機能を活用したプロモーションができます。女性ユーザーに刺さる商品が多く、普段からLINEショッピング機能を利用する方に対して効果的です。

LINE動画広告

LINE内で動画を使用して配信する広告で、ストーリー性を持たせたコンテンツを通じて、ブランドの訴求ができます。動画広告のメリットは、映像だけではなく実際の利用イメージを表示できる点です。静止画よりも詳細にサービス内容を伝達でき、エンゲージメントを高めることが期待できます。


LINE広告の配信面について

LINE広告では、多くの配信面に広告を配信できます。多くの配信面があるからこそ、幅広い世代や多くのユーザーが広告閲覧できます。以下の配信面にLINE広告を配信できます。

引用元:LINE Business Guide


LINE広告のフォーマットについて

LINE広告のフォーマットは5つの種類があります。配信面や用途に応じてフォーマットを選択します。広告フォーマットによって見え方や配信先が異なるため、ひとつずつ解説します。

引用元:LINE Business Guide

Card

横長の形式で静止画(1200×628)もしくは動画(16:9)で掲載できます。トークリストからタイムラインまで、ほとんどの配信面に対応しているオーソドックスな広告フォーマットです。トークリストに動画掲載できないこと以外は、全て掲載可能なため多くのユーザーに閲覧してもらえる点がメリットです。

Square

正方形型で表示され、静止画(1080×1080)と動画(1:1)の広告を掲載できます。Cardとの違いは、スマートフォンの画面に大きく表示されるため、より没入感や強い広告の印象を与えます。SquareもCard同様にトークリストの動画形式以外の配信面に対応しています。

カルーセル

複数の画像や動画をスワイプで表示できる形式で、最大10点まで表示できる広告フォーマットです。複数の商品を表示させたい場合やストーリー仕立てで訴求したい際に使いやすいフォーマットです。他の広告と比べて、ひとつの広告でより多くの情報を伝えられる点がメリットです。

デメリットとしては、配信面が限られることです。CardやSquareは汎用性がありますが、カルーセル広告は特定の配信面のみでの表示になることを考慮して、広告を出す必要があります。

Small Image

Small Imageは小さい画像が表示される広告フォーマットです。トークリストの上部や、LINE NEWS、LINE広告ネットワークで表示されます。LINEのトークリストの上部に出てくるため、多くの人が目に触れやすい広告と言えます。商品やサービスによっては成果が良いこともあるため、広告追加をおすすめします。

Vertical

LINE VOOMやLINE広告ネットワークに表示される動画の広告フォーマットです。Verticalは画面比率が9:16で、画面を占有するように画面全体に大きく表示されます。VOOMやフォロー中タブに表示される際に、上下の部分がトリミングされ、全画面再生の9:16ではなく、3:4でもともとの広告が表示されます。異なる動画比率で表示されるため、字幕やテキストを入れる際には注意が必要です。


LINE広告のターゲティング機能について

LINE広告は、ユーザーが登録している情報やLINE内の行動や購入履歴に基づいたターゲティングが可能です。

ユーザーの推定年齢・性別などを元に配信できるデモグラフィックターゲティングや、LINE内の行動からユーザーの興味関心や行動のデータを集めて分類された詳細ターゲティング、サイトやアプリ内の行動データや端末識別IDを直接アップロードするオーディエンス配信を選択して広告の配信ができます。

上記3つのターゲティング機能について、詳しく解説します。

デモグラフィックデータ配信

ユーザーの性別や年齢、地域、使用しているOSでの配信指定ができます。

地域

都道府県、市区町村別で設定ができます。また、半径の指定も可能です。

性別

すべて、男性、女性から選択できます。

年齢

14歳以下から65歳以上までの範囲で5歳間隔で選択できます。

OS

すべて、Android、iOSで選択ができ、バージョン別でも指定可能です。

詳細ターゲティング配信

LINE内でのユーザーの関心や興味、行動などにもとづいたターゲティングです。

関心や興味

ゲームや家電、スポーツ、ファッションやエンタメ、旅行などさまざま選択できます。

属性

結婚の有無、子供の有無、携帯キャリアや推定年収、職業などで選択できます。

行動

テレビの視聴頻度やキャリアの変更の経験が直近2年であるかどうか、ゲームのプレイタイプ、購買経験などさまざまな項目からの選択があります。

オーディエンス配信

サイト訪問者やアプリ内のアクションデータ、LINE公式アカウントの友だち情報、お持ちのカスタマーデータを広告配信に活用できます。ターゲティングしたり配信対象から除外もできます。それぞれ類似ユーザーを抽出し広告配信に活用できます。

ウェブトラフィックオーディエンス

サイト訪問や購入済みのウェブサイトの行動履歴をもとに作成できます。

モバイルアプリオーディエンス

初回起動やアプリ内課金などのアプリ内で発生するイベントにもとづいて作成できます。

IDFA/AAIDアップロード

自社で持つIDFA/AAIDをアップロードすることで作成できます。

電話番号アップロード

電話番号からオーディエンスを作成できます。

メールアドレスアップロード

メールアドレスからオーディエンスを作成できます。

LINE公式アカウントの友達オーディエンス

LINE公式アカウントの友だちから「有効友だち」と「ブロック中の友だち」を

作成できます。

類似オーディエンス

オーディエンスターゲティングをもとに1~15%の範囲、

もしくは自動を選択し作成できます。

動画視聴オーディエンス

動画を視聴したユーザー、動画の再生率を指定してオーディエンスを作成できます。

画像クリックオーディエンス

キャンペーンで使用されている画像をクリックした人のオーディエンスを作成できます。

LINE広告の費用について

LINE広告の費用は初期費用、決まった料金表はありません。広告主が広告出稿に使用する予算を自由に設定できるため、少額での広告配信もできます。

事前に予算を設定することで、費用の上限金額を設定すれば、安心して広告配信ができます。また、広告出稿開始後に金額の変更が可能です。最初に少額でスタートしても、成果が出始めてから金額を増やしたり、減らしたりすることで柔軟に運用できます。

LINE広告の3つの課金方式

LINE広告は3つの課金方式で費用が発生します。

  1. クリック課金(CPC) ユーザーが広告をクリックすると費用が発生します。広告が表示されるだけでは、費用が発生しません。商品購入やWebサイトへの集客などのユーザーへアクションをさせたい際に適しています。
  2. インプレッション課金(CPM) ユーザーのスマートフォンに広告が完全に表示されると費用が発生します。より多くのユーザーに広告を見てもらいたい場合に適しています。
  3. 友だち追加ごとに課金 広告を通じて、LINE公式アカウントに友だち追加してもらえると費用が発生します。友だちが増えた分のみ費用が発生するため、コスパが良いことが特徴です。

LINE広告の適切な予算設定

LINE広告の適切な予算設定は、目標から予算設定を行いましょう。具体的には、目標CPAの金額に目標コンバージョン数をかけた金額が適切な予算設定の目安です。

広告予算の目安=目標CPA×目標コンバージョン数

CPAとは

CPAとは、Cost Per Actionの略称で、1人のユーザーを獲得するためにかかった顧客単価を指します。目標CPAとは、1人のコンバージョンにかけても良い費用のことです。たとえば、化粧品セット1個あたり3000円の広告費用で販売したいなら、目標CPAは3000円です。

目標コンバージョン数は、獲得したい成果数を指します。たとえば、化粧品セットを月に100個販売したいなら、目標コンバージョン数は100件です。

上記の場合であれば、3000円(目標CPA)×100件(目標コンバージョン数)=300000円が最適な予算目安です。

引用元:LINEヤフー for Business


LINE広告の成功事例3選紹介

ここまで、LINE広告の特徴や種類、ターゲティング、費用などの基本的なことを解説してきました。

ここからは実際のLINE広告を活用してビジネスを成長させた成功事例を3選紹介します。

さくらフォレスト株式会社

健康食品、美容品、食品などの自社通販を展開するさくらフォレスト株式会社は、3ヶ月間LINE広告を掲載し、コンバージョン数を6倍に増加させました。LINE広告の開始直後はCPAが高騰したため、いったんは出稿を停止しました。しかし、動きを表現できるアニメーションクリエイティブの活用や購入者データを基にした類似配信に注力することで、1日あたり200〜300件の新規獲得を実現しました。

ホームセンターのグッディ

ホームセンターのグッディは、LINE広告の友だち追加を利用して、3年弱でLINE公式アカウントの友だちが30万人を超えました。店舗リニューアルの際に、近隣に住んでいるユーザーにターゲティングして、広告を配信しました。友だち追加単価を130円~200円程度に設定し、友だち数を増やし、店舗リニューアルを告知するチラシの役割も果たしました。

株式会社スタイル・エッジ

士業・医業などのプロフェッショナルに向けた総合支援業務を行っているスタイル・エッジは、LINE広告を利用して、弁護士事務所のWebサイトを訪問するユニークユーザー数を240%増加させました。弁護士事務所を利用するユーザーの属性は幅広いため、ターゲティングも幅広く設定して配信することで、多くのユーザーの集客に成功しました。

LINE広告の代行を依頼するならEnigol

LINE広告の運用代行を依頼するなら、Enigolがおすすめです。LINE広告は配信面やターゲティングの種類が多く、少し複雑に感じられる場合もあります。自社での運用が難しい場合は、代理店に依頼できます。代理店に依頼すると、自社で行うのは広告のコンセプトと予算を決めるのみで、そのほかは代理店がすべての業務を代行してくれます。

EnigolはLINE広告に特化したプロが、企業で運用するアカウントのコンサルティングから、制作・運用・分析までを依頼できます。集客を増やすために、LINE広告をうまく運用させたいけど、ノウハウがなかったりうまく活用できる方法がないかに悩んでいる方は、Enigolに全てお任せできます。

よくある悩みとして、

  • LINE広告に関する知識が少ない
  • 今の代理店の対応が悪い
  • LINEユーザーからの顧客を獲得したい
  • クリック率、コンバージョン率が低い
  • LINE広告を使って増やした友だちをビジネスに活用できていない
  • アップデートが多く最新の機能を効果的に活用できていない

上記のようなお悩みはEnigolで解決できます。

主な特徴

  • LINE広告に特化したプロが運用
  • 長期的に安定した集客が可能
  • コンサルティングから運用まで幅広く対応

LINE広告を活用して、会社を成長させたい企業様はEnigolに外注依頼することをおすすめします。

Enigol LINE広告運用代行コンサルティング

Enigol LINE広告運用代行コンサルティング

Enigolのサービスは、LINE広告の特性を熟知したプロフェッショナルがお客様に最適な形で広告運用を実施します。そのため最新のトレンドを反映した広告運用が可能なので、成果を大きく伸ばすことが期待できます。
また、これまでの知見から基づくEnigol独自の運用ロジックを確立しているため、長期的に安定した集客が可能です。素早くPDCAサイクルを回すことで、より高い費用対効果が望めます。
さらに、貴社にて運用するアカウントのコンサルティングから、制作・運用・分析まで一括でご依頼いただく統合プランまで幅広くお受け可能です。これにより、日々の運用から改善ポイントを洗い出し、スピード反映し、成果向上を支援します。

項目内容

サービス名

Enigol LINE広告運用代行コンサルティング

会社名

株式会社Enigol / Enigol.Inc

住所

東京都港区北青山2丁目12-8 BIZ SMART235

事業内容

・Web/デジタルマーケティング支援
・DX領域の転職エージェント事業
・BPaaS事業 リモートバックオフィス事業(経理、労務、アシスタント、採用実務)

まとめ

LINE広告はユーザー数が多く、幅広い世代に閲覧してもらえるSNS広告のため、企業が運用するには非常に有効な広告と言えます。簡易に幅広く広告を出せる種類から、動画広告やストーリー仕立ての広告種類まで、さまざまな広告の出し方で訴求方法を変えられます。

これからLINE広告を使って集客をしたい企業様は本記事を読んでぜひLINE広告を利用して集客を加速させ会社を成長させていきましょう。もしLINE広告を出したいけど不安があったり、悩んている場合は、Enigolに外注依頼することもおすすめします。

今回紹介した成功事例も参考に、LINE広告に力を入れてみてはいかがでしょうか。

柳沢智紀
この記事の監修者
柳沢智紀
株式会社Enigol

株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。