【高品質なFacebook広告を作るために】フォーマット別に解説

【高品質なFacebook広告を作るために】フォーマット別に解説

更新日:2025-04-30

世界一ユーザーの数が多いFacebookで広告を配信することができたら、多くの人の興味や関心を引くことができます。 しかし、「高品質な広告を作るにはどうしたらいいか」や「Facebookではどんな広告フォーマットがあるのか」と悩んでいる人が多いのも事実です。 この記事では、Facebookで利用できる広告フォーマットや画像と動画のピクセルサイズなどを解説します。 ぜひ参考にしてください。

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Facebook広告におけるピクセルとサイズの重要性

広告を作る時は、使用する広告フォーマットの正しいピクセルとサイズを守る必要があります。それは、正しいピクセルサイズが広告のビジュアルに直結するからです。

鮮やかなビジュアルは、ユーザーに商品を購入したり資料を請求したりしやすくなることが期待できます。

そのためには、以下の2つの点を意識することが重要です。

  • 正しいサイズ設定をする
  • ビジュアルの質を適切にする

この2つを意識して得られる効果を解説します。

正しいサイズ設定

Facebook広告で正しいサイズ設定をするとスマートフォンやパソコンなどのデバイスに最適化することができます。

正しいサイズ設定が必要な理由は4つあります。

  • 視認性の向上
  • エンゲージメントの向上
  • 広告のパフォーマンスの向上
  • ブラインドイメージの維持

1つずつ解説します。

視認性の向上

各デバイスの画面に合った画像や動画はユーザーにとって認識しやすいです。なぜならサイズ設定を間違えてしまうと、画質が落ちたり画像が見切れるまたは小さすぎる問題が発生するからです。適切な広告サイズを設定すると、PCやスマートフォンなどのデバイスに合った画像や動画が表示されます。

エンゲージメントの向上

広告クリックや広告クリックによる商品の購入、資料請求など、ユーザーのアクションを促しやすくなります。デバイスの画面に合った画像や動画でユーザーの目を引きやすくなるからです。特にスマートフォンなどのモバイル端末で、正しいサイズ設定ができるとより大きな効果が期待できます。

広告パフォーマンスの向上

Facebookのアルゴリズムは、各デバイスに最適化された広告を優先的に表示する傾向があります。アルゴリズムに沿い、より多くのユーザーに広告を配信できるようになると広告効果も大きくなることが期待できます。

ブラインドイメージの維持

正しいサイズ設定をされた広告は、そのブランドのイメージを維持します。鮮やかな画質とデバイスに合った広告表示がユーザーに安心と信頼を与えるからです。


ビジュアルの質を適切にする

広告のビジュアルを良くするメリットは2つあり、広告のクリック率向上とコンバージョン率の向上です。それぞれ解説します。

クリック率の向上

ビジュアルの良い広告はユーザーのクリック率を上げることが期待できます。高品質な画像や動画はユーザーの目に止まりやすいからです。たとえクリックに至らなくても、ユーザーにブランドや商品を知ってもらえます。ターゲットオーディエンスと一致している場合は、クリック率がさらに上昇します。

コンバージョン率の向上

質の良いビジュアルはユーザーによる商品の購入やサイトの登録など、何らかのアクションが期待できます。ビジュアルが良い広告は信頼性が高まるからです。また、ビジュアルが良いと広告に載せるメッセージも明確になります。一目見ただけで何を伝えたいのかが分かるため、結果的にユーザーのコンバージョン率が向上しやすくなります。

ビジュアルによる広告効果を最大限に引き出すためには、ターゲットオーディエンスに合うデザインや内容にすることが重要です。広告に載せるメッセージもターゲットオーディエンスの悩みが解決することが分かる文章だと、クリック率やコンバージョン率が上がりやすいです。

複数のビジュアルを配信し、どのビジュアルが設定したターゲットオーディエンスの好みなのか判断することをおすすめします。


主なFacebook広告のサイズガイド

Facebook広告で利用できる主な広告フォーマットは3つです。

  • 画像広告
  • 動画広告
  • カルーセル広告

3つの広告配信の方法の中でも表示される場所によってサイズが違います。

この章では画像広告、動画広告、カルーセル広告に分けて主な推奨サイズとアスペクト比を解説します。

画像広告

画像広告は主にフィード、右側広告枠、ストーリーズに表示することができます。

  • フィード 1080×1080ピクセル アスペクト比1:1
  • 右側広告枠 1080×1080ピクセル アスペクト比1:1
  • ストーリーズ 1080×1920ピクセル アスペクト比9:16

動画広告

動画広告にはフィードとストーリーズ、インストリーム動画に表示されます。またリールの推奨サイズは2通りあります。

  • フィード 1080×1080ピクセル アスペクト比1:1
  • ストーリーズ 1080×1920ピクセル アスペクト比9:16
  • インストリーム動画 1200×628ピクセル アスペクト比1.91:1
  • リール 1080×1080ピクセル アスペクト比1:1/1080×1350ピクセル アスペクト比4:5

動画の長さは15秒以内に収めることが推奨されています。

最大ファイルのサイズは4GB、推奨フォーマットはMP4またはMOV形式となります。

短い動画だとユーザーに最後まで見てもらいやすく、結果としてコンバージョンに繋がりやすいからです。

カルーセル広告

2〜10枚までの画像や動画を設定できるのがカルーセル広告の特徴です。

各カードの推奨サイズは1080×1080ピクセル、アスペクト比は1:1です。

どの広告フォーマットもサイズ設定を守ることで、スムーズな広告配信が可能です。ユーザーに高品質な広告を届け、商品やサービスを知ってもらうきっかけになります。

参考:カルーセル広告


Facebook広告ピクセルの種類と用途

この章ではピクセルの種類と設定方法、用途について解説します。

ピクセルの種類

ピクセルの種類は標準イベントピクセルとカスタムイベントピクセルの2種類があります。

標準イベントピクセル

標準イベントピクセルはWeb上でユーザーが起こすアクションを計測します。

計測したデータはFacebook広告にフィードバックされます。

具体的には以下の5段階です。

  • ユーザーがサイトを訪れた時(PageView)
  • ユーザーが検索ページで検索した時(Search)
  • 商品のページなどを閲覧した時(ViewContent)
  • 商品がカートに追加された時(AddToCart)
  • 商品の購入が完了した時(Purchase)

この時に使われるコードがJavaScriptコードです。広告の効果を測定や最適化することができます。

カスタムイベントピクセル

カスタムイベントピクセルは標準イベントピクセルでは計測できないアクションを設定します。例えば特定のボタンをクリックしたり、サイト内の特定のページを閲覧したりすることが挙げられます。

設定する時は、Facebookピクセルの設置とイベントコードの追加に加え、カスタムコンバージョンの設定も必要です。Facebook広告マネージャでカスタムコンバージョンの設定ができます。

リマーケティングやカスタムオーディエンスの作成が可能です。よりターゲットに合った広告配信ができるため、活用することをおすすめします。

ピクセルの設定方法と用途

ピクセルの設定方法と用途を合わせて解説します。

Facebookピクセルの作成

  1. Facebookのイベントマネージャにアクセスする
  2. データソースを選ぶ
  3. ピクセル作成をクリックしてピクセル名を入力する
  4. サイトのURLを入力する

ピクセルコードを設置

  1. 手動でピクセルコードをウェブサイトに追加する
  2. 表示されたベースコードをコピーする
  3. コピーしたコードをウェブサイトに貼り付ける

コンバージョンを計測するためのタグを設置

コンバージョンを計測するためのイベントコードをサンクスページなどに貼り付けます。また、ユーザーに特定のボタンを押すなど、標準イベントピクセルで計測できないアクションがあります。その場合はカスタムイベントピクセルで計測できるように設定します。

広告の最適化

ピクセルで集めたデータを反映させた広告をもう一度配信したり、カスタムオーディエンスや類似オーディエンスに応じた広告を配信したりすることで、広告効果の向上を図ります。ピクセルの設定は複雑です。しかし、集めたデータを使い、広告に反映させることでユーザーのコンバージョン率が上がりやすくなります。


広告フォーマット別のサイズ最適化のポイント

主な広告フォーマットのサイズガイドでフィード広告やストーリーズ広告があることを説明しました。この章では、フィード広告やストーリーズ広告をさらに詳しく解説します。

フィード広告

フィード広告で一般的に推奨されているサイズは2つあります。

  • 1080×1080ピクセル アスペクト比1:1
  • 1200×628ピクセル アスペクト比1.91:1

フィード広告の効果を上げるためには、解像度が高い画像を使います。

そして広告に載せるテキストも広告全体の20%以下に抑えることが推奨されます。鮮明な画質で作られた画像は、ユーザーの目に止まりやすくなるからです。

動画を活用する時は15秒以内に抑えると、ユーザーに最後まで見てもらいやすくなります。

参考:Facebookフィード

ストーリーズ広告

ストーリーズ広告の推奨サイズは1080×1920ピクセル、アスペクト比は9:16です。デバイスの画面を全て使い、広告を表示させます。よって視覚的にインパクトがあり、ユーザーの好奇心を刺激できる広告内容が望ましいです。

動画で使う場合は、ストーリー性があるとユーザーの共感を得られやすくなります。その分、テキストは短くして、動画では最初に伝えたいことを表示させます。

また、ユーザーに次のアクションを促すメッセージとボタンの設置でコンバージョンに繋げる確率が期待できます。

参考:ストーリーズ広告

右側広告枠

右側広告枠はFacebookのページの右側に掲載される広告のことです。

推奨サイズは1080×1080ピクセル、アスペクト比1:1です。見た目はシンプルなデザインにします。右側広告枠は他の広告と違い、デバイスの画面いっぱいに広告を表示することができないからです。例えば、テキストを少なくして画像のデザインをユーザーの興味を引きやすくするなどの方法があります。

参考:Facebook右側広告枠

それぞれのフォーマットの特徴を活かして、広告のサイズを設定すると最大限の効果が期待できます。


クリエイティブ制作時の注意点

この章では広告を作る時の注意点を解説します。

ユーザーの興味や関心を引く広告を作るために必要なことは次の4つです。

  • 推奨サイズとアスペクト比を守る
  • 画像プレビューを確認する
  • テキストの量を抑える
  • 画像のファイル形式と解像度を適切に設定する

これらを守ることで広告の表示崩れを防ぐことができます。1つずつ解説します。

推奨サイズとアスペクト比を守る

各広告フォーマットのサイズ設定とアスペクト比は必ず守ります。PCやスマートフォンなどのデバイスでユーザーが見やすくするために必要だからです。主なFacebook広告のサイズガイドや広告フォーマット別のサイズ最適化のポイントの章で解説しましたので、参考にしてください。

画像のファイル形式とピクセルサイズを適切に設定する

画像のファイル形式はJPGまたはPNG形式に設定します。

解像度は1080×1080ピクセルや1200×628ピクセルがおすすめです。しかし、使う広告フォーマットによって適切なピクセルのサイズが違います。詳しくは、主なFacebook広告のサイズガイドや広告フォーマット別のサイズ最適化のポイントの章を参考にしてください。正しいサイズ設定は画像が鮮明に仕上がり、見た目のインパクトも増大します。

テキストの量を抑える

画像に載せるテキストは全体の20%以下に抑えます。理由は、画像の重要な部分がテキストに隠れるのを防ぐためだからです。また、一瞬でユーザーの目を引くために分かりやすくインパクトのある内容にします。そして、キャッチコピーや伝えたいメッセージは視線が集まりやすい部分に配置します。

画像プレビューを確認する

広告を配信する前には、必ず画像プレビューで仕上がりを確認します。画像が見切れていたり、テキストが見にくいとユーザーのコンバージョンに繋がらないからです。また、ブランドの信頼性を失うことにもなります。広告を配信する前に、仕上がりを確認する癖を身に付けることをおすすめします。


まとめ

この記事では、Facebookで使える広告フォーマットやピクセルのサイズを解説しました。広告を配信する時は解像度の高い画像や動画を用いることが重要です。Facebookで表示させることができる主な広告フォーマットは3つです。

  • フィード広告
  • ストーリーズ広告
  • 右側広告枠

どの広告フォーマットでも、解像度の高い画像や動画を使うと鮮明なビジュアルに仕上がります。また、正しいサイズ設定によって画像が見切れたり、小さすぎて何が書いてあるかわからなかったりといったリスクが抑えられます。正しいピクセルサイズを設定することが重要です。ピクセルサイズを間違えてしまうと、ビジュアルが悪くなりユーザーにとって内容が分かりにくい広告になってしまうからです。

また、設定したピクセルでユーザーのアクションを計測することができます。そしてテキストは画像全体の20%以下に制限し、動画の長さは15秒以内に抑えます。ユーザーが一目見て興味関心を引くため、高品質な広告を作りましょう。

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Enigol Facebook広告運用代行コンサルティング

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柳沢智紀
この記事の監修者
柳沢智紀
株式会社Enigol

株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。