【最新】Facebook広告ライブラリの使い方やメリットについて徹底解説

【最新】Facebook広告ライブラリの使い方やメリットについて徹底解説

更新日:2025-05-28

Facebook広告ライブラリとは、Facebook広告やInstagram広告で出稿されている広告を確認できる機能です。広告を検索できることで、広告の透明性を維持することを目的に、2019年に導入されました。 本記事では、Facebook広告ライブラリの使い方やメリットなどについて解説します。

category banner smcategory banner lg

Facebook広告ライブラリの特徴について

Facebook広告ライブラリの特徴は、Meta社が提供しているアプリやサービス全体の広告を一覧できることです。現在および過去に掲載された広告を検索・閲覧できて、広告だけでなく、広告主のFacebookページも確認できます。以下で、Facebook広告ライブラリの特徴である透明性についての詳細を解説します。

引用:Facebook広告ライブラリのトップページ

出稿されている広告全てを検索できる

Facebook広告ライブラリでは、Meta社が提供しているサービス・アプリで出稿されているもの全ての広告を検索できます。Meta社が提供しているアプリは、Facebookだけでなく、Instagram、Messenger、Audience Networkなども含まれます。

任意のキーワードで検索すると、キーワードに関連する広告が一覧で表示されます。たとえば転職というキーワードで検索すると、企業説明会、企業の求人情報、人材紹介会社などの広告が出てきます。

また、フィルター機能を使うことで、以下の条件に絞った検索ができます。

引用元:Facebook広告ライブラリのトップページ

  • 言語
  • 広告主
  • FacebookやInstagramなどのプラットフォーム
  • 画像や動画のメディアタイプ
  • オンラインのステータス(アクティブ、非アクティブ)
  • ローンチ期間や日付指定ができる日付別インプレッション

さまざまな広告を確認できるなかでも、特に社会問題・選挙・政治に関する広告については、より詳細な情報が提供されています。誰がどのような目的で出稿しているかや広告の費用、資金提供団体などを含む情報が公開され、7年間保存されます。インプレッション数だけではなく、広告をみたユーザーの年齢や性別もわかるため、ターゲット設定をする際にも役立ちます。

広告主のFacebookページが確認できる

広告主のアカウントを指定すると、広告主のFacebookページが確認できます。ページ情報や企業がアクティブにしている広告の一覧が表示されます。広告主のページで閲覧できる情報は以下の通りです。

  • 広告主(企業)の名前
  • Facebookが提供しているサービスやアプリの各種アカウント
  • いいね!やフォロワーの数
  • 企業が出稿している広告一覧
  • ページの透明性

メニューバーの[基本データ]にあるページの透明性を選択すると、より詳細な情報が表示されます。

  • ページ履歴(ページの作成日や変更回数、変更される前のページの名称
  • ページの管理者(居住国や地域、人数)

さらに、広告主が掲載している広告の一覧も広告主のページで確認できます。競合他社の広告と差別化を図るためにもチェックが必要です。


Facebook広告ライブラリの使い方

Facebook広告ライブラリで実際に広告を検索する手順は、以下の手順で進めます。

  1. Facebook 広告ライブラリにアクセス
  2. キーワードを入力して検索
  3. 実際の広告をクリックして、誘導先のページを確認

以下で、順番に解説します。

Facebook広告ライブラリにアクセス

はじめに、広告カテゴリをすべての広告に設定します。ライブラリは、Facebookアカウントにログインせずに検索できます。しかし、年齢制限のかかっている成人向け、ギャンブルアルコール系、広告の報告を検索する場合は、成人しているアカウントでログインする必要があります。

引用元:Facebook広告ライブラリのトップページ

キーワードを入力して検索

「転職」や「起業」といったキーワードで検索すると、それに関連する広告の一覧が表示されます。また、ブランド名や企業名を指定して検索することもできます。たとえば、SONYと検索すると、候補にSONYの公式アカウントが表示されるので、指定できます。

ただし、ブランド名や企業名を指定する場合は、完全一致の文言がFacebookページに含まれていなければ、候補の中に表示されません。たとえば、SONYで検索するとSONY Japanの企業名が広告主の候補に表示されます。しかし、ソニーで検索しても候補に表示されません。

引用元:Facebook広告ライブラリでのSONYでの検索結果

実際の広告をクリックして、誘導先のページを確認

広告をクリックすると、以下のようなアクションが発生します。

  • ランディングページ(特設サイトや申し込みページ)への遷移
  • ECサイトやオンラインショップの商品ページへの遷移
  • 動画再生(インスタントエクスペリエンスや埋め込み動画など)
  • アプリインストール用のストアページ(App StoreもしくはGooglePlay)への遷移

気になる広告や競合他社のリンク先を確認することで、広告がどのような商品やサービスへの誘導しようとして運用されているかがわかります。クリエイティブ作成や運用のヒントにしましょう。なお、自社の広告を見ると、インプレッション数や課金状況が表示されます。


Facebook広告ライブラリの効果的な活用方法

Facebook広告ライブラリの効果的な活用方法は、自社にとって参考になる広告を見つけることです。次の3つのポイントを押さえましょう。

  • Facebook広告ライブラリで競合分析
  • 大手企業の広告クリエイティブを参考にする
  • ニュースフィードで気になった広告を見つけて広告主のページを確認

1つずつ詳しく解説します。

Facebook広告ライブラリで競合分析

Facebook広告ライブラリで競合の広告戦略を理解することで、自社の広告パフォーマンス向上に役立てられます。FacebookやInstagramなどのSNSプラットフォーム広告は競争が激化しています。

競合分析を行うために必要なのが、Facebook広告ライブラリの活用です。FacebookやInstagramは透明性と公平性を確保するために広告ライブラリを提供しています。

Facebook広告ライブラリを使うことで、特定のキーワードや競合企業、業界などを指定して広告を検索し、どのような広告が出されているか、広告の内容やターゲティング、成果などを詳細に分析できます。

競合企業の広告戦略を把握する

競合企業の広告戦略を知ることが、自社のマーケティング戦略を作るうえでの基本です。特にFacebookやInstagramなどのソーシャルメディアプラットフォームはマーケティング戦略において、重要なツールです。広告ライブラリを使用して、競合企業の過去の広告を把握し、戦略を解析できます。

広告ライブラリを利用することで、競合企業のターゲット層や商品・サービスの特徴、キャンペーンの実施頻度などさまざまな要素を分析できる大きなメリットがあります。自社の広告戦略を見直したり再考するために重要です。

具体的には、競合企業の広告コンテンツやコピー、ビジュアル、ターゲット層へのアプローチ方法を分析することで、自社の広告戦略の改善点や有効な戦略を考えられます。また、競合企業の成功事例や失敗事例からも、自社の広告戦略に生かせます。

大手企業の広告クリエイティブを参考にする

どのような広告を参考にすればよいか迷ったときは、自社と同レベルの競合企業を参考にするのではなく、大手企業の広告クリエイティブを参考にします。

大手企業であれば、広告の効果検証にかけられる予算が大きいため、最適な広告クリエイティブとCTAを導き出し、活用している可能性が高いためです。

仮に自社が高い予算で広告運用ができなくても、競合の大手企業が出稿している広告の傾向を知れば、効果的な広告クリエイティブの作成に役立ちます。

ニュースフィードで気になった広告を見つけて広告主のページを確認

ニュースフィードで気になった広告を見つけたら、広告ライブラリ上の広告主のページへアクセスしましょう。手順は以下の通りです。

引用元:Sony (Japan) のFacebookページ

  1. 広告の上部に記載がある企業名やブランド名をクリック
  2. 広告主のFacebookページに移動
  3. メニューバーの[基本データ]にあるページの透明性を選択
  4. 「すべて見る」をクリック
  5. 「広告ライブラリに移動」のリンクをクリック

上記手順で広告主のページへアクセスすると、広告主が展開している、そのほかの広告も一覧で確認できます。

他の広告も確認することで、自社のマーケティング戦略に参考になるかを見極め、参考になれば戦略を立てることに役立てられます。


Facebook広告ライブラリを使う際の注意点

ここまでFacebook広告ライブラリを使う際の効果的な活用方法について解説しましたが、広告ライブラリを使う際の注意点も確認しておきましょう。競合企業の広告戦略を参考にできる一方で、4つの注意点があります。

  1. 掲載中の広告しか見られない
  2. 広告ライブラリが反映されるまで24時間かかる
  3. 実際の表示と異なることがある
  4. 成人向けの広告は成人ユーザーのアカウントでログインが必要

1つずつ解説していきます。

掲載中の広告しか見られない

掲載終了してしまっている広告は見られないことは注意点の1つです。アクティブになっている広告のみ表示されるため、非アクティブになっている広告は表示されません。

ただ、例外があります。広告カテゴリの政府問題、選挙または政治関連というカテゴリの広告は例外に該当します。掲載した日から7年間はアクティブ、非アクティブに関わらず広告が表示されます。

広告ライブラリが実際の表示と異なることがある

クーポン付きの広告が表示されることがありますが、クーポン付きの広告はクーポンが無効化されているため、実施の表示と異なる場合がありますので、注意が必要です。

映されるまで24時間かかる

実際に作成した広告を配信して、Facebook広告ライブラリに反映されるまで、最大で24時間かかります。配信してすぐにFacebook広告ライブラリに反映されるわけではない点は注意しておきましょう。

成人向けの広告は成人ユーザーのアカウントでログインが必要

成人向けの広告コンテンツを閲覧したい場合は、成人ユーザーのアカウントでログインをしなければ、閲覧できません。また、ギャンブルやアルコールなどの年齢制限が発生するコンテンツも同様に成人ユーザーのアカウントでログインが必要です。

自社の広告戦略に合わせて、必要な場合は成人ユーザーのアカウントを作成しておくことをおすすめします。


Facebook広告ライブラリの成功事例3選

Facebook広告ライブラリの使い方、効果的な活用方法、注意点について確認してきましたが、実際の成功事例を3選紹介します。実際の成功事例を見ることで、各企業がどのような目的や広告タイプを使用したかを確認して、参考にしてください。

メルセデス・ベンツ日本

引用元:メルセデス・ベンツ日本 Facebook公式ページ

世界的にも有名なメルセデス・ベンツ日本が、Facebook広告をマーケティングに活用している企業の1つです。

  • 目的:販売している中古車への問い合わせ増加
  • 広告タイプ・機能:自動車インベントリー広告、ダイナミック広告

自動車インベントリー広告とは、年式やモデルなどの情報をあらかじめFacebookに取り込むことで、リアルタイムの在庫や価格の情報を反映してくれる広告です。メリットは更新の手間が減ることと、ユーザーの閲覧履歴やエリア情報と照らし合わせ、最適化できるため、ターゲティングの精度向上が期待できます。

メルセデス・ベンツ日本では、Facebook広告導入後、コンバージョン率(中古車検索結果ページ閲覧率)が3倍になり、大きく向上しました。

ワールド・ファミリー

引用元:ワールド・ファミリー Facebook公式ページ

ワールド・ファミリーは幼児向けの英語教材を販売している教育系企業です。

  • 目的:新規顧客の開拓とブランド認知度の向上
  • 広告タイプ・機能:写真広告と動画広告

同社は主力としているディズニー英語システムを宣伝するために、抽選キャンペーンの企画を実施しました。Facebookの広告経由で抽選キャンペーンの特設サイトへの誘導を行いました。結果として、ウェブサイトからのコンバージョンを2倍以上に増やすことに成功しました。

Deezer

引用元:Deezer 公式Facebookページ

Deezerは音楽ストリーミングアプリの宣伝にFacebook広告を活用しています。

  • 目的:自社アプリのインストール促進
  • 広告タイプ・機能:カルーセル広告

Deezerの広告は、複数画像を1つの広告で表示できるカルーセル広告というフォーマットを用いたアプリ機能を紹介する広告を使用しています。カルーセル広告は単一画像の広告よりも、広告効果が高い傾向があります。カルーセル広告の導入によって、同社はインストール単価を通常時の4割までに抑えることに成功しました。


Facebook広告ライブラリの代行を依頼するならEnigol

Facebook広告ライブラリの運用代行を依頼するなら、Enigolがおすすめです。Facebook広告ライブラリをどうやって運用すればよいかわからない企業は、代理店に依頼できます。代理店に依頼すると、自社で行うのは広告のコンセプトと予算を決めるのみで、そのほかは代理店がすべての業務を代行してくれます。


EnigolはFacebook広告ライブラリに特化したプロが、企業で運用するアカウントのコンサルティングから、制作・運用・分析までを依頼できます。集客を増やすために、Facebook広告ライブラリをうまく運用させたいけど、ノウハウがなかったりうまく活用できる方法がないかに悩んでいる方は、Enigolに全てお任せできます。

よくある悩みとして、

  • Facebook広告に関する知識が少ない
  • 今の代理店に満足していない
  • ビジネスマンに向けた配信がしたい
  • クリック率、コンバージョン率が低い
  • Facebook広告に割く時間がない
  • Facebookユーザーからの顧客を獲得したい

上記のようなお悩みはEnigolで解決できます。

主な特徴

  • Facebook広告に特化したプロが運用
  • 高度なターゲティングを活かした配信
  • コンサルティングから運用まで対応

Facebook広告を活用して、会社を成長させたい企業様はEnigolに外注依頼することをおすすめします。

Enigol Facebook広告運用代行コンサルティング

Enigol Facebook広告運用代行コンサルティング

Enigolは、Facebook広告の運用に特化したサービスを提供しています。専門のチームがクリエイティブの制作から広告運用、分析までを一貫して行い、クライアントに最適な広告運用を実施します。また、Facebook広告の特性を活かした配信が可能で、豊富な運用経験から得た独自のノウハウを活用します。
Facebook広告に特化したプロが運用
Facebook広告のことを熟知し、幅広い知識を持ったプロフェッショナルによる運用なので、安心してお任せすることができます。最新のトレンドを反映した広告運用が可能なので、成果を大きく伸ばすことが期待できます。
高精度なターゲティングを生かした配信
Enigolは高精度なターゲティングができるFacebook広告の特性を活かした配信ができます。ターゲティング設定を熟知しているため、クライアント様ごとの目的・目標に最適な配信で集客・売上向上を支援します。
コンサルティングから運用まで対応
自社にて運用するアカウントのコンサルティングから、制作・運用・分析まで一括でご依頼いただく統合の運用代行プランまで幅広くお受け可能です。日々の運用から改善ポイントを洗い出し、スピード反映し、成果向上を支援いたします。

項目内容

サービス名

Enigol Facebook広告運用代行コンサルティング

会社名

株式会社Enigol / Enigol.Inc

住所

東京都港区北青山2丁目12-8 BIZ SMART235

事業内容

・Web/デジタルマーケティング支援
・DX領域の転職エージェント事業
・BPaaS事業 リモートバックオフィス事業(経理、労務、アシスタント、採用実務)

まとめ

Facebook広告ライブラリは30~40代のユーザーが多く、高精度なターゲティングで、他の配信アプリにも効果的なSNS広告のため、企業が運用するには非常に有効な広告と言えます。

これからFacebook広告ライブラリを使って集客をしたい企業様は、本記事を読んでぜひFacebook広告を利用して集客を加速させ、会社を成長させていきましょう。もしFacebook広告を出したいけど不安があったり、悩んでいる場合は、Enigolに外注依頼することもおすすめします。

今回紹介した成功事例も参考に、Facebook広告ライブラリに力を入れてみてはいかがでしょうか。



柳沢智紀
この記事の監修者
柳沢智紀
株式会社Enigol

株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。