更新日:2025-10-01
近年では、SNSや動画プラットフォームの普及により、企業が自社商品やサービスを効果的に広める手段として「インフルエンサーマーケティング」を活用しています。 実際に、インフルエンサーが紹介する商品やサービスに興味・関心をもち購入に至った方も多くいると思います。 本記事では、そんなインフルエンサーマーケティングの概要やメリット、注意点や手順をわかりやすく解説します。
インフルエンサーマーケティングとは、SNS上で影響力を持っているインフルエンサーに、自社の商品やサービスを紹介してもらうマーケティング手法のことです。
消費者に自然な形で情報を届けられるため、広告よりも信頼性が高く購買行動や認知向上に効果があります。また、ターゲット層に直接アプローチできる点も大きな特徴です。
特に、対象のインフルエンサーのファンやフォロワーは、紹介された商品やサービスを購入しやすい状態にあるため、とても効果的な手法でもあります。
インフルエンサーの主な種類は、以下の通りです。
ここでは、それぞれの種類を解説します。
メガインフルエンサーとは、フォロワー数100万人以上の非常に大規模なインフルエンサーのことです。
テレビや雑誌にも出るような著名人や人気YouTuber、インスタグラマーなどが該当します。
一度の投稿で数十万〜数百万にリーチできる圧倒的な拡散力を持っているため、ブランド認知や大規模キャンペーンに最適です。
一方で、投稿1件あたりの費用が非常に高額になることが多く、フォロワーとの距離が遠いため、購入やサービス利用への直接的な行動喚起には効果が期待できないことがあります。
そのため、新商品の全国展開キャンペーンや大型イベントの告知に活用することがおすすめです。
ミドルインフルエンサーとは、フォロワー数数万人〜数十万人で、特定のジャンルやコミュニティに強い影響力を持っているインフルエンサーのことです。
主に、ファッションや美容、料理など専門分野に特化していることが多く、ターゲットを絞ったマーケティングに向いています。
さらに、フォロワーとの距離も比較的近く、コメントやDMでの反応も得やすいため、購入やサービス利用につながりやすいのが特徴です。
依頼費用はメガインフルエンサーより低く効果測定もしやすいため、費用対効果の管理がしやすい点もメリットです。
マイクロインフルエンサーとは、フォロワー数数千〜数万人で、フォロワーとの親密な関係性が強みのインフルエンサーのことです。
特徴的なポイントは、口コミやレビューの影響力が大きく、信頼性の高い情報発信が可能なことです。
主に、地域限定の商品や小規模キャンペーン、特定ジャンルのニッチな商品のプロモーションに非常に適しており、低コストで高いエンゲージメントを期待することができます。
また、地方のカフェや地域イベント、特定ブランドの限定品のPRに活用されることが多いです。
ナノインフルエンサーとは、フォロワー数数百〜数千人の非常に小規模なインフルエンサーのことです。
フォロワーとの信頼関係が非常に強く、個々の投稿に対する反応率が高いことが特徴です。
そのため、新規サービスや試作品のテストマーケティング、ニッチ市場向け商品のPRに向いており、低予算でありながら高い効果を期待することができます。
また、ナノインフルエンサーの投稿は親しみやすく、コメントやシェアなどの行動を促しやすいことも特徴の1つです。
インフルエンサーマーケティングとは、SNS上で多くのフォロワーを持つ「インフルエンサー」に自社の商品やサービスを紹介してもらうことです。
企業はインフルエンサーに自社商品・サービスの広告投稿の依頼を行い、写真や動画、レビュー記事などの形で情報を発信してもらいます。
インフルエンサーの広告投稿は、広告感の強い通常の広告と比べて自然な形で商品やサービスを訴求できるため、フォロワーの興味を引きやすいことが特徴です。
さらに、投稿内容がSNS上でシェアされることで、オーガニックな拡散効果も期待できます。
以上の仕組みによって、インフルエンサーマーケティングは成り立っています。
インフルエンサーマーケティングを実施するメリットは、主に以下の4つです。
ここでは、それぞれのメリットを解説します。
インフルエンサーマーケティングを実施するメリットは、ターゲットにリーチしやすいことです。
インフルエンサーは特定ジャンルや趣味に特化したフォロワーを多く抱えているため、広告主が狙うターゲット層に直接アプローチできます。
例えば、コスメ系インフルエンサーなら美容に関心のある女性に、スポーツ系ならアクティブ層に情報を届けられます。
また、フォロワーの年代、地域、興味関心をもとにインフルエンサーを選定できるため、広告費を効率的に使いながら高精度でターゲティング可能です。
広告感が薄く受け入れられやすいことも、インフルエンサーマーケティングを実施するメリットの1つです。
通常の広告とは異なり、日常の投稿やストーリーズの中で自然に商品を紹介できるため、フォロワーは「宣伝」と感じにくく、抵抗なく情報を受け入れやすくなります。
特に、若年層を中心にSNSは、企業の広告よりも信頼できる情報収集ツールとして認識している方が多い傾向にあります。
そのため、インフルエンサーが紹介する商品やサービスは、魅力がストレートに伝わり購買意欲にもつながりやすくなります。
インフルエンサーマーケティングを実施することで、その商品・サービスに信頼感や共感を得やすくなります。
フォロワーは日頃からインフルエンサーのライフスタイルや意見に共感しているため、紹介された商品やサービスにも自然に信頼感を持ちやすくなります。
さらに、実際の体験談やレビューを交えて投稿することで、企業が直接広告するよりもリアルな印象を与えることが可能です。
共感や信頼をユーザーに与えることは、購買行動やサービス利用につなげやすくする重要な要素なため、積極的に意識していきましょう。
企業の商品・サービスの紹介投稿がリツイート・シェア・いいねされることで、フォロワー以外のユーザーにも情報が自然に届きます。
話題性のある商品やキャンペーンであれば、投稿がバズることで一気に認知度を拡大できます。
また、インフルエンサーの投稿は口コミとして機能しているため、広告費を抑えた上で長期的なブランド認知や信頼性の向上を期待することが可能です。
インフルエンサーマーケティングは、従来の広告と異なり、二次的な効果を期待できることも大きなメリットになります。
インフルエンサーマーケティングを実施する注意点は、主に以下の3つです。
ここでは、それぞれの注意点を解説します。
インフルエンサーマーケティングを実施する際は、炎上やステマのリスクがあることを理解しておくことが大切です。
特に、インフルエンサーの発言や投稿内容が意図せず炎上した場合、ブランドイメージが大きく損なわれる可能性があります。
また、商品やサービスの宣伝であることを明示せずに紹介すると、ステマとしてフォロワーや消費者から不信感を持たれる場合があるため、注意しましょう。
費用対効果が測定しにくいことも、インフルエンサーマーケティングを実施する際の注意点です。
アクセス数やいいね数は簡単に確認できますが、実態である売上やサービス利用につながったかを正確に測定するのは難しいことがあります。
特に、ブランディング目的で実施する場合、短期的な成果が見えにくいため、費用対効果の判断が難しい点に注意が必要です。
フォロワー数だけでインフルエンサーを選ぶと、ターゲット層との親和性が低く広告効果が低下する場合があります。
さらに、過去に炎上歴がある場合や投稿内容に信頼性がない場合などのインフルエンサーを選ぶと、ブランドイメージに悪影響を与えるリスクが高いです。
そのため、ターゲット層やジャンルの親和性、過去の投稿内容や信頼性を確認して選定することが重要です。
インフルエンサーマーケティングを実施する手順は、主に以下の通りです。
ここでは、それぞれの手順を解説します。
まず最初に、インフルエンサーマーケティングを実施する目的を明確にします。
例えば、「ブランド認知度向上」「商品の販売促進」「企業イメージの向上」「ブランディング」などの目的があります。
しっかりと目的を固めた上で実施を進めていきましょう。また、目的が曖昧だと効果測定も困難になります。
続いて、どのようなユーザーにアプローチしたいのか具体的にターゲットを設定します。
主に「年齢」「性別」「地域」「趣味嗜好」などの属性を明確にし、その上でインフルエンサー選定や投稿内容の方向性が決めます。
ターゲットを絞ることで、広告効果の向上や無駄な広告コストの削減も可能です。
インフルエンサーと協力し、どのような形で商品やサービスを紹介するか、投稿のフォーマットやタイミング、ハッシュタグの使用などを設計します。
広告であることの明示やフォロワーへのアプローチ内容を工夫することで、信頼性と拡散力を両立させることが可能です。
投稿したら、リーチ数・エンゲージメント・クリック数・売上などを計測し、KPIと照らし合わせて効果を分析します。
効果測定を元に改善点を洗い出し次回の施策に活かすことで、より高い効果を期待することが可能です。
インフルエンサーを選ぶ際のポイントは、主に以下の3つです。
ここでは、それぞれの成功ポイントを解説します。
フォロワー数の多さだけでは、実際の広告効果を正確に判断することは難しいです。
主に、投稿への「いいね」「コメント」「シェア率」などのエンゲージメント率を重視することが重要です。
エンゲージメント率が高いインフルエンサーは、フォロワーが投稿内容に強く関心を持っている証拠であり、実際の購買やサービス利用につながる可能性が高いです。
そのため、フォロワー数よりもエンゲージメント率を確認して選びましょう。
インフルエンサー自身の投稿や活動履歴を確認しし、過去に炎上やステマ問題がないか確認することも大切です。
特に、フォロワーとの関係性を長期的に築けるかどうかも重要です。
短期的に注目を集めても信頼性が低ければ、ブランドイメージを損なうリスクがあります。
そのため、信頼性が高く投稿内容に一貫性があるユーザーを選ぶことが大切です。
インフルエンサーが、自社ブランドや商品・サービスとマッチしているかを確認することも大切です。
親和性が高いほどユーザーは自然に興味を持ちやすくなるため、購入や利用につながる可能性が高くなります。
特に、ターゲット層の「年齢」「性別」「興味関心」などを考慮し、ブランドイメージに合致するインフルエンサーを選ぶことが大切です。
また、過去に同じジャンルでのプロモーション実績があるかを確認することも大切なポイントです。
Enigolの「インフルエンサーキャスティング」は、インフルエンサー選定から投稿管理、効果測定まで一括でサポートすることができます。
主に、フォロワーの属性やエンゲージメント率を分析し、自社ブランドに適したインフルエンサーを効率的に選定できます。
さらに、投稿管理やリアルタイムでの反応確認もできるため、運用初心者でも効果を実現できます。
また、複数のSNSを横断的に管理できるため、効率よく幅広いターゲットへのアプローチをしたい場合にもおすすめです。
Enigolは、インフルエンサーキャスティングの運用に特化したサービスを提供しています。専門のチームがキャスティングからクリエイティブ制作、運用までを一貫して行い、クライアントに最適なサポートを実施します。また、豊富な広告・SNS運用経験から得た独自のノウハウを活用します。
インフルエンサーマーケティングのプロがキャスティング
インフルエンサーの実績や商品との親和性、世の中のトレンドなど、豊富なキャスティング経験から得た生の最新データを活用した提案をインフルエンサーマーケティングのプロが行うため、非常に高い確度で成果を生み出すことが可能です。
キャスティングからクリエイティブ制作、運用まで可能
Enigolでは、タレントやインフルエンサーをキャスティングすることはもちろん、クリエイティブ制作やアカウント運用まで、まるっと依頼することが可能です。それぞれの部門に特化したプロフェショナルがチームとなって、精度が高いサポートをします。
複数の指標に基づく最適化されたリストアップ
InstagramやTwitterで活躍するインフルエンサーの影響力を、フォロワー数や投稿エンゲージメント、デモグラフィック属性、過去の実績やその成果予測などの、様々な指標から可視化し、貴社に最適なリストアップをします。
項目 | 内容 |
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サービス名 | Enigol インフルエンサーキャスティング |
会社名 | 株式会社Enigol / Enigol.Inc |
住所 | 東京都港区北青山2丁目12-8 BIZ SMART235 |
事業内容 | ・Web/デジタルマーケティング支援 |
インフルエンサーマーケティングは、SNSで影響力を持つ人物を通して商品やサービスを広める手法のことです。
広告感が薄くターゲットに自然にアプローチできるため、認知拡大や販売促進、ブランディングに有効です。
ただ、炎上やステマのリスク、費用対効果の測定の難しさなどの注意点があるため、考慮しましょう。
これからインフルエンサーマーケティングを実施する企業は、ぜひ参考にしてみてください。
株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。