【最新】YouTube Shorts(ショートムービー)の収益化の仕組みと制作方法について解説

【最新】YouTube Shorts(ショートムービー)の収益化の仕組みと制作方法について解説

更新日:2024-10-02

YouTube Shortsは、最大60秒の短い動画を簡単に作成・視聴できるプラットフォームです。スマートフォンでの縦型動画に特化しており、BGMやフィルターなどを使用して手軽にコンテンツを作成できます。収益化は通常のYouTube動画とは異なり、広告収入の代わりに「Shorts Fund」というプログラムを通じて、視聴回数や人気に応じた報酬がクリエイターに支払われます。今後、広告モデルによる収益化の拡充も期待されています。

【最新】YouTube Shortsの収益化の仕組みと制作について解説

YouTubeは多くの人が利用する動画共有プラットフォームです。2019年頃までは横向きの動画がほとんどでした。しかし、TikTokを初めとする縦型動画が流行しだして、YouTubeでも2020年にYouTube Shortsという縦型動画の形が登場しました。

企業でもYouTube Shortsを用いてマーケティング戦略を行うことが増えています。

今回は、普通のYouTube動画とYouTube Shortsの違いから、YouTube Shortsの収益化の仕組みや制作方法について解説します。

YouTube Shortsとは?

YouTube Shortsは最大60秒の短い動画を投稿できるサービスです。海外では、2020年から開始されていましたが、日本では2021年の7月からサービスの提供が開始されました。

スマートフォンに最適化された縦型動画が特徴で、動画時間が短いため手軽に楽しめます。

YouTube Shorts動画は世界的に見ても爆発的に伸びているコンテンツで、2022年よりも2023年の再生回数が約2倍にまで伸びています。

以下で、YouTube Shortsの特徴について解説します。

YouTube Shortsの特徴

YouTube Shortsでは最大60秒までの縦型動画をYouTube内でアップロード、視聴できます。YouTubeアプリを起動して、専用のショートタブをタップするとShort動画を視聴できます。

自身のアカウントのチャンネル登録をしてくれている視聴者以外にも動画を届けられるため、より多くの視聴者に自身のチャンネルを知ってもらうことが可能です。

まずは、YouTubeのShort動画でチャンネルがアップロードしている内容や動画の印象を視聴者に知ってもらうことから始めましょう。チャンネルの印象を知ってもらい、興味を持ってもらえれば、長編動画やチャンネル登録に繋がります。

また、YouTube Shortsは撮影から投稿まですべての工程をスマートフォンで完結できます。従来は動画の撮影にはカメラ、編集には専用のツールが必要だったため、動画の作成に手間がかかるというデメリットがありました。しかし、YouTube Shortsなら撮影から投稿まですべてスマートフォンだけで完結し、動画の長さも60秒以内と短いため手軽にアップロード可能です。

YouTube Shortsの収益化について

ここからは、YouTube Shorts動画の収益化について解説します。

結論から言うと、YouTube Shortsは通常の動画と同様で収益を得ることができます。以前までは、Shotrs動画には広告が導入されていなかったため、収益化できませんでした。しかし、2023年2月にYouTubeパートナープログラムが改訂されたことにより、Shorts動画も収益化が可能になりました。

以下で、Shorts動画の収益化の仕組みや条件、収入の目安などについて解説します。

YouTube Shortsの収益化の仕組み

YouTube Shortsは現在収益化できるようになっていますが、収益化の仕組みについて、解説します。収益化されるまでいくつかの手順があるため、収益化の仕組みを理解したうえで、動画作成を行うことが重要です。

広告収益を合算

まず、すべてのShorts動画から得られる広告収益はクリエイタープールと呼ばれる1つの場所に集められます。

音楽ライセンス費用が差し引かれる

次に、音楽ライセンス費用が差し引かれます。Shorts動画では音楽を使用している動画が多く、広告収益がクリエイタープールに集められる時に、音楽を使用している動画からライセンス費用が差し引かれます。

動画に音楽を使用していなければ、音楽ライセンス費用は0円です。動画内で音楽を1曲使用すれば、クリエイタープールへの分配広告収益が50%、音楽ライセンス費用50%です。動画内で音楽を2曲使用すれば、クリエイタープールへの分配広告収益が33%、音楽ライセンス費用66%です。

音楽ライセンス費用は、上記のように、動画内で使用した楽曲数によって決定されます。

クリエイタープールから報酬が割り当てられる

クリエイタープールに集められた広告収益は、収益化を行っているクリエイター達に分配されます。受け取れる収益の割合は、全体の月間Shotrs動画再生回数における対象の動画再生回数の割合に基づいて決定します。

例えば、自分がアップロードした動画の再生回数が、当月の全Shotrs動画の総再生回数の3%を占めていれば、クリエイタープールから3%の割合で収益が割り当てられます。

しかし、割り当てられた全額が受け取れるわけではない点に注意が必要です。最終的な収益については、次で解説します。

45%の収益分配率を適用した金額がクリエイターに支払われる

クリエイターが受け取る収益に対して、45%という収益分配率が適用されます。例として、クリエイタープールから1万円の収益が割り当てられた場合は、4,500円が最終的な収益となります。

YouTube Shortsの収益化の条件

YouTube Shortsの収益化の仕組みを解説しましたが、収益化の条件についても解説します。YouTube Shorts動画の収益化の条件は3つあります。

  • YouTubeのチャンネル登録者数が1000人以上
  • 公開している動画の総再生時間が4000時間以上もしくは Shorts動画の再生回数が 1000 万回以上
  • YouTubeの収益化ポリシー・ガイドを遵守している

上記3つが収益化の条件です。YouTubeの通常動画とShorts動画の収益化条件は変わりません。

また、審査されるときにYouTubeチャンネルが収益化ポリシーやガイドを遵守しているかや、広告を掲載するのに適した動画であるかのチェックもされます。

注意点として、YouTubeの収益化条件は変更される場合があるため、YouTubeの公式サイトを時々確認をしておくことが重要です。

YouTube Shorts動画の1再生あたりの収益について

YouTube Shorts動画の1再生あたりの収益は0.003円〜0.01円程度と言われています。通常のYouTube動画では、1再生あたりの収益は0.05円〜0.07円程度と言われているため、Shorts動画の方が収益金額は低いです。

Shorts動画は手軽に動画作成ができて多くの人に見てもらいやすいため、再生回数が伸びやすいという魅力はありますが、通常の動画と比較して収益率という点で大きく差が出てしまいます。

YouTube Shortsを収益化する方法

YouTube Shorts動画を収益化する方法は、収益化の条件を満たしたうえで、YouTubeパートナープログラムの規約とShorts動画収益化モジュールへの同意が必要です

Shorts動画収益化モジュールとは、Shorts動画による広告収益とYouTube Premiumによる収益を得たい場合に同意が必要な規約を指します。

Shorts動画の収益は両方に同意した日から開始されます。同意する前に獲得したShorts動画の再生回数は、Shorts動画の収益の対象にならないため注意が必要です。

YouTube Shorts動画の制作のコツについて

ここまで、YouTube Shorts動画の収益化について解説してきました。ここでは、実際にYouTube Shorts動画を制作するうえでのコツを解説します。実際にYouTube Shorts動画を作成するうえでどういうポイントを意識することが重要なのかについて、3つのポイントに絞って解説します。

動画テーマとターゲットを決定

まずは、ショートムービーのテーマと視聴者のターゲットを決定することが重要です。ターゲットを決定すれば、ターゲットに最適化されたショートムービーを作成できます。たとえば、30〜40代のビジネスマンをターゲットにするのであれば、少しフォーマルな動画やビジネス関連のテーマを中心に動画を制作することが重要です。

冒頭は続きが見たくなるような演出を入れる

冒頭は、視聴者が続きを見たくなるような興味を引く演出を入れるようにします。YouTubeのShort動画は、スワイプしてすぐ次の動画に流し見される傾向があります。冒頭で視聴者を面白いと思わせられなければ、視聴者は次の動画へ移ってしまいます。

初めは、自身が普段見ている動画で何気なく、いいねやコメントをした動画の構成を真似することがおすすめです。

例えば、初めに視聴者の質問に答える形で、質問の回答を結論ファーストで提示し、詳細は動画の後半で説明する構成にします。動画の最後に視聴者が思わずコメントをしたくなるような締めくくりができる動画構成が考えられます。

視聴者の動画滞在時間が長いほど、他の人のおすすめ動画や関連動画にも挙がりやすくなり、アカウントのファン増加が期待できるでしょう。

横型動画を縦型動画にリサイズして作成

通常動画をメインとしているチャンネルでYouTube Shorts動画から通常動画に誘導したい場合は、すでにある横型動画を縦型動画にリサイズすることもShorts動画作成の1つの方法です。

リサイズの方法は大きく2つあります。

動画内で特に注目させたい箇所を縦型にトリミングする方法です。もう1つは横型のまま動画を使用して上下に画像を挿入する方法です。

実際の例として、横型動画の本編動画の一部分を切り取り、縦型動画を作成している動画をよく見かけます。

テロップや字幕をつける

Shorts動画でもテロップや字幕をつけると視聴者のことを考えられた動画として、視聴してもらいやすくなります。理由は、マナーモードで動画の映像のみを見ている視聴者がいることを想定したほうが良いためです。

YouTube Shorts動画を初めとするショートムービーは移動のスキマ時間で見られることが多いため、マナーモードで動画の映像のみを見ている視聴者が多いためです。ショームービーはその名の通り動画時間が短いため、興味がないものはすぐにスワイプして別の動画に移られてしまいます。

動画のテイストにもよりますが、映像のみで視聴者に伝わる動画はテロップや字幕はなくても良いと考えられます。しかし、視聴者が音声を認識できないと内容が伝わらない動画の場合は、作成した動画を最後まで見てもらうためにも、視聴者の状況を想定した動画作成をおすすめします。

動画の投稿に統一感を出す

チャンネルで投稿する動画に統一感を持たせることもShorts動画制作のコツです。視聴者は興味を持ったShorts動画から、チャンネルの動画一覧を確認する場合があります。視聴者がチャンネルのほかの動画を見た際に、興味を持った動画と似た動画が多くあれば、チャンネル登録につながりやすくなるため、統一感を出すことが重要です。

YouTube Shorts動画事例3選紹介

最後に実際ここまで触れてきたYouTube Shorts動画を利用している企業の活用事例を3選紹介します。ぜひ実際のShorts動画を参考に、Shorts動画の作成にご活用ください。

1.資生堂
資生堂 Shiseido Co., Ltd.

資生堂 Shiseido Co., Ltd. - YouTube

化粧品で有名な資生堂さんの公式YouTubeチャンネルです。

各ブランドのCMや企業広告、ビューティーテクノロジーなどを紹介しています。実際に、商品を使用している動画をショートムービーとして作成し、商品のPRを行っています。インフルエンサーではなく、あえて企業公式チャンネルでPRをすることで視聴者に安心感を与えられます。


2.楽天

楽天証券 - YouTube

楽天証券が提供している公式YouTubeチャンネルです。

楽天証券を利用してNISAの積み立てガイドや新NISA、新積み立てNISAなどの疑問点に短い時間で回答する動画を投稿しています。

ガイドのShorts動画では、短い時間で端的にどの操作をすればページを進めたり、登録したりすることができるのかがまとめられています。

多くの視聴者に見てもらえるYouTube Shors動画だからこそ、短い時間でまとめられている動画が求められています。


3.テレ東公式 TV TOKYO

テレ東公式 TV TOKYO - YouTube

マスコミ系のテレ東公式YouTubeチャンネルです。

番組特典映像や記者会見、アナウンサーの秘蔵VTRなどさまざまなコンテンツ動画が投稿されています。

特にテレビ関連の動画のため、見てほしい本編動画につながりやすいように、Shorts動画でダイジェストや盛り上がったシーンを切り抜いた動画が投稿されています。公式の切り抜き動画から、本編につなげることで番組を見る視聴者数を増やしていく目的があります。


YouTube Shorts動画制作から運用までするならEnigol

YouTube Shorts動画の制作から運用までを外注するならEnigolがおすすめです。YouTube Shorts動画を費用を抑えて動画を作成したければ、内製を検討してみるのもよいですが、内製の場合、チャンネル登録者数を増やすにはマーケティングの知識が必要です。マーケティングの知識がなかったり、品質にこだわりたければ、外注がおすすめです。

Enigolはショートムービーの作成からSNSアカウント運用までをまるっと依頼できます。会社としてShorts動画を利用したいけど、ノウハウがなかったりうまく活用できる方法がないかに悩んでいる方は、Enigolに全てお任せできます。

よくある悩みとして、

  • 動画制作の時間がない
  • Z世代に受ける動画のトレンドがわからない
  • どんな内容の投稿をすればいいかわからない
  • 動画のストーリーが考えられない
  • 動画編集の知識や技術がない
  • フォロワーやチャンネル登録者が増えないので売上に繋がらない
  • 運用中のSNSアカウントを改善してほしい

上記のようなお悩みはEnigolで解決できます。

主な特徴

  • Z世代にウケる最新のトレンドを反映
  • ムービー制作と同時にアカウント運用までお任せ
  • 丁寧なクリエイティブ作成
  • SNSに特化したプロフェッショナルが運用
  • 緻密な戦略で最適なターゲットにアプローチ
  • トレンドに合わせたクリエイティブ制作

ショートムービーを中心としたSNS運用を行い、会社を成長させたい企業様はEnigolに外注依頼することをおすすめします。

まとめ

YouTube Shorts動画は、Z世代を中心に幅広い年代の方が視聴しているショート動画サービスです。短い動画でスワイプすれば別の動画にすぐに切り替えられることもありますが、インパクトのある動画であれば、短い時間でも多くの人に見てもらえる可能性があります。企業の商品やサービスのPRができて、収益化もできるのがYouTube Shorts動画です。

これからYouTubeチャンネルを開設したい方、チャンネルはあるがまだShorts動画に取り組んでいないという方は、本記事を読んでぜひShorts動画を作成して投稿してみましょう。もし動画作成、投稿をしたいけど不安があったり悩んでいる場合は、Enigolに外注依頼することもおすすめします。

今回紹介した活用事例も参考に、YouTube Shorts動画に力を入れてみてはいかがでしょうか。

柳沢智紀
この記事の監修者
柳沢智紀
株式会社Enigol

株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。