更新日:2024-07-03
カゴ落ちとは、ECサイトにアクセスしたユーザーがカート(買い物カゴ)に商品を入れた後、購入に至らずサイトから離脱してしまうことです。 ECサイトには、商品ページから直接商品を購入するページに移動するボタンと商品をカートに入れるボタンの2つが設置されており、購入を検討しているユーザーは商品をカートに入れることが多いです。 ECサイトでは、カートに入れた商品を購入することなくサイトから離脱してしまうユーザーが一定数存在しており、ほとんどのECサイトが抱えている課題の1つでもあります。 カゴ落ちを減少させることができなければ、ECサイトの売上に大きな影響が出てしまう可能性が高いので、カゴ落ちの原因や改善方法を検討することはとても重要になります。 また、カゴ落ちが少ないECサイトは、それだけ利便性の高いECサイトとも言えます。
カゴ落ちが起きてしまう原因を突き止めて、改善させることはECサイトの売上を向上させるためには重要です。
ここでは、カゴ落ちが起きる原因を、主に5つ解説します。
カートに入れた商品の価格に加えて手数料や送料などの追加費用が発生することが原因で、サイトから離脱してしまうユーザーは多いです。
商品ページや購入ページでは、手数料や送料についての記載がなかったり、記載されていても意識していないユーザーがいるので、追加費用に気付かずにカートに入れます。
しかし、実際に購入手続きを進めていく中で、追加費用が発生することを知り、想定していた価格よりも高くなってしまい、購入を断念してしまいます。
また、商品の価格自体が割引やセールで安くなっている場合でも、追加費用がかかることによって、お得感がなくなってしまい購買意欲がなくなることも少なくありません。
そのため、追加費用の記載は、事前にはっきりと確認できるようにしておくことが大切です。
商品をカートに入れてから決済するまでのプロセスが長い場合や複雑になっている場合、そのことが原因でカゴ落ちが発生することがあります。
商品を購入するために入力する必要情報が多く、入力に時間がかかってしまったり、誤入力によって何度も入力する必要が出てしまうと、ユーザーは強いストレスを感じます。
さらに、複数のページを経由しなければ、決済を完了することができない場合なども、ユーザーがサイトから離脱してしまう原因になります。
商品の選択から購入、決済までのプロセスが短く簡潔になっているほど、ユーザーはサイトの利便性を感じ、利用する機会が多くなります。
そのため、商品をスムーズに購入、決済できるようなプロセスに改善することが大切です。
多くのECサイトでは、決済を行うためにアカウント登録が必要な場合があります。
アカウント登録をしてもらうことによって、顧客情報の収集を効率的に行えたりリピーターとしてECサイトを利用してもらえる可能性が高くなるので、集客手段として取り入れている企業が多いです。
しかし、アカウント登録には、さまざまな個人情報の入力や認証コードやパスワードの設定などが必要になるので、商品を購入したいだけのユーザーにとっては大きな負担になります。
どうしても欲しい商品や他のECサイトでは販売されていない商品の購入であれば、決済のためにアカウント登録を行ってくれる場合もありますが、そうでない場合はサイトから離脱して他のECサイトに移動してしまいます。
そのため、アカウント登録のプロセスは、負担が少なくなるように改善させる必要があります。
クレジットカード決済は、ほとんどのECサイトで圧倒的に利用されている決済手段ですが、セキュリティなどの理由からクレジットカード情報を入力したくないユーザーもいます。
さらに、クレジットカード決済ではなく代金引換やコンビニ払いなどを希望するユーザーも多く存在しています。
しかし、ECサイトではクレジットカード決済しか対応していない場合もあるので、くれっじとカード情報を入力したくないユーザーはそのことが原因でサイトから離脱してしまいます。
また、クレジットカード決済を行う場合でも、サイトの安全性などが心配で現金払いを望んでいるユーザーがいます。
そのため、クレジットカード情報を気軽に入力できる信頼を獲得することが大切です。
商品を選んでいる途中や購入手続きを行なっている途中にエラーが発生して、サイトから強制離脱や手続きのやり直しが発生してしまうと、そのままサイトから離脱してしまうユーザーがいます。
どうしても欲しい商品や他のECサイトでは販売されていない商品の購入であれば、再度アクセスして商品選びや購入手続きを行なってくれますが、そうでない場合は戻ってくることがほとんどありません。
また、1度エラーが発生するECサイトと判断されてしまった場合、エラーによって離脱したユーザーが再度利用する可能性は低く、評判も下がってしまう可能性が高いです。
エラーはサイトの利用率やユーザーの購買意欲を大きく低下させてしまう原因になるので、注意が必要です。
ECサイトでどのようなことが原因でカゴ落ちが発生しているのか、はっきりと突き止められていないことも原因の1つです。
例えば、決済手段が少ないことやサイトのエラーが発生することが原因でカゴ落ちが発生しているECサイトで、手数料や送料を安くするなどの対策を行っても、ほとんどカゴ落ちを防ぐことはできません。
さらに、ECサイトを利用しているユーザーの多くは、不便さや不満を感じているシステムや機能が全く改善されないと感じてしまう可能性もあるので、ECサイトの利用率や評判が低下してしまいます。
そのため、どのようなことが原因でカゴ落ちが発生しているのかを徹底的に分析して、適切な改善を行うことが大切です。
また、ECサイトを利用しているユーザーにアンケートを行うなども効果的です。
カゴ落ちはさまざまな原因によって発生しますが、1つ1つしっかりと改善していくことで、カゴ落ちを防ぐことが可能です。
ここでは、カゴ落ちを防ぐ方法を、主に7つ解説します。
手数料や送料などの追加費用を無くせば、カゴ落ちの原因は1つなくなりますが、それではECサイトの負担が大きくなってしまいます。
ただ、追加費用をできるだけ減らしたり、指定の金額まで購入すれば送料・手数料無料にするサービスなどを行うことは可能です。
また、1部の商品のみ送料無料にしたり、追加費用の記載を商品ページではっきりと記載するなどの対策も効果的です。
ユーザーは、事前に追加費用を把握できたり、追加費用が少ないことを認識することができれば、カートに入れた商品をそのまま購入してくれる可能性が高くなります。
そのため、追加費用をできるだけ減らすことをおすすめします。
ユーザーが決済を行う前に現在の合計金額を確認できるような仕組みを導入することもカゴ落ちを防ぐためには効果的な方法です。
自分が思っている以上に合計金額が多くなっている場合や送料や手数料、ラッピング代などで追加費用が発生していることに最後まで気づかないユーザーが多いです。
そういったユーザーは、予想よりも支払い金額が多くなっていることが原因で購買意欲が低下し、サイトから離脱してしまいます。
しかし、常に現在の合計金額を表示させておき、追加費用が発生した場合もすぐに知らせるようにしておけばサイトの利便性が向上し、カゴ落ちも減らすことが可能です。
決済に必要なアカウント登録に手間がかかってしまうと、それだけでカゴ落ちが起きてしまうので、できるだけアカウント登録の手間を減らすことが大切です。
アカウント登録に必要な入力項目を減らしたり、少ないページでアカウント登録が行えるなどの対策は、ユーザーの手間を大幅に減らすことができます。
また、決済に必ずしもアカウント登録が必要でない仕組みを導入することもカゴ落ちを防ぐためには効果的です。
アカウント登録者数が増加すれば、リピート率や購買率も向上するので、サイトにとっては効果的ですが、ユーザーの手間や負担も考慮した仕組みを作ることも大切です。
そのため、アカウント登録のプロセスが多い場合は、できるだけ少なくしましょう。
ECサイトでの買い物をクレジットカード決済で行うユーザーは多いですが、それ以外の決済手段を希望しているユーザーも一定数存在します。
普段利用している決済手段がない場合やクレジットカードを持っていないユーザーは、自分の希望する決済手段がないことが原因でサイトから離脱してしまいます。
しかし、代金引換やコンビニ決済などさまざまな決済手段を導入しておけば、クレジットカードを使いたくないユーザーやクレジットカードを持っていないユーザーのカゴ落ちを防ぐことが可能です。
そのため、できるだけ多くの決済手段を導入しておくことをおすすめします。
サイトの信頼性やセキュリティ対策についての取り組み、特定商取引法に基づく記載の表示をすることで、ユーザーが安心して利用できるようにすることもカゴ落ちを防ぐためには大切です。
商品をカートに入れた後に、クレジットカード情報を入力したくないユーザーや情報漏洩を懸念しているユーザーは、そのまま購入せずにサイトから離脱することが多いです。
しかし、セキュリティや安全性などがしっかりしていることが明記されていれば、安心してクレジットカード情報を入力するユーザーは多くなります。
そのため、サイトの信頼性やセキュリティ対策は徹底して行い、ユーザーにもしっかりと知らせるようにしましょう。
返品や交換のポリシーを明確に記載しておくことも、カゴ落ちを防ぐための効果的な方法です。
気に入った商品を見つけた場合でも、返品や交換に関するポリシーが気に入らないユーザーや記載が少なく不安なユーザーは、購入を断念してしまう可能性が高いです。
しかし、商品ページでしっかりと返品や交換のポリシーを記載しておくことで、ユーザーは安心して商品を購入することができます。
また、返品できる有効期限や交換にかかる日数、送料の負担についてなどの詳細情報も記載しておくことも重要です。
ユーザーが納得できるポリシーが詳細に記載されていれば、商品の購買率を向上させることができます。
そのため、記載に不備がある場合や情報量が少ない場合は、改善することをおすすめします。
サイトのエラーや読み込み速度が遅いなどが原因でカゴ落ちが起きてしまうことも多いので、サイトのシステムやUIを改善させておきましょう。
気になる商品を発見して購入を考えているユーザーでも、表示速度が遅かったりエラーによってサイトから強制離脱させられてしまうと、サイトに戻ってこなくなってしまいます。
さらに、使いづらいサイトという評判や口コミが広がってしまうと、利用者が減少してしまうリスクもあります。
そのため、サイトの負担をできるだけ減らしたりサーバーやサイトのUIなどを確認して、ユーザーが快適に利用できるサイトにすることが大切です。
また、利便性の高いサイトにできれば、リピート率や利用率も向上させることができます。
多くのECサイトで発生しているカゴ落ちは、さまざまな原因で発生しており、問題解決のために改善や対策を行っている企業はとても多いです。
カゴ落ちが発生してしまうと、ECサイトの売上に大きく影響してしまうこともあり、ECサイトのみでの販売を行っている企業にとっては、大きなリスクになります。
しかし、カゴ落ちを防ぐために対策が不十分なECサイトは、現在でも数多く存在しており、大切なユーザーを逃してしまっていることが多いです。
これからECサイトの運営を行う場合やECサイトのカゴ落ちを防ぎたい場合は、ぜひ今回の記事を参考にサイトを改善することをおすすめします。
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サービス名 | Enigol |
会社名 | 株式会社Enigol / Enigol.Inc |
住所 | 東京都港区北青山2丁目12-8 BIZ SMART235 |
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株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。